着物パーソナルカラー診断 *無彩色

着物パーソナルカラー診断に使用するドレープは
8グループ4シーズン、32色の縮緬生地。

無彩色のドレープをご紹介します。
無彩色とは、白、黒と白・黒を混ぜた灰色です。

江戸中期には、奢侈禁止令の影響で、
「四十八茶百鼠」と言われるほど、多彩な茶色と鼠色が生まれました。

天下太平の江戸時代、裕福になった町民は衣装にも贅を尽くし、
刺繍や鹿の子絞りを多用した小袖が流行しました。
財政難にあった幕府は、江戸時代中期、奢侈禁止令をだして
金糸や刺繍のはいった衣装や、総鹿の子が禁止され、技法は模様染めや摺疋田などに変わりました。

元々その前から、農民などの庶民に対しては、
素材は麻か綿、色に関しては茶色・鼠色・藍色(納戸色)の地味な色を着るようにとしました。
庶民が、少しでも違う色を楽しもうと工夫した結果、
様々な茶色や鼠色、「四十八茶百鼠」が生まれていたのです。

新しい「色名」が次々と生まれ、茶色、鼠色とも100以上の色名があります。
地味な色味でも、実はおしゃれを楽しんでいたのです。
これは一見無地に見えても、実は微細な型染めの小紋の誕生にもつながります。

着物パーソナルカラーでは、4シーズン分類するため
完全な無彩色ではなく、少し色味を帯びたドレープです。

春:銀鼠      夏:空色鼠      秋:利久鼠      冬:黒

色の出方はデバイスによって異なりますので、実際の色とは違って見えます。
ご了承くださいm(._.)m

春の色:銀鼠(ぎんねず)
明るい鼠色。錫色(すずいろ)ともいいます。
着物パーソナルカラーのドレープは黄みを帯びた灰色です。

春の方には、鼠色は寂しく映りがちです。
明るく濁りの少ない鼠色、少し黄みの鼠色を選ぶとよいでしょう。

夏の色:空色鼠(そらいろねず)
曇天のような青みを含んだ薄い鼠色。
明るめで、少しくすんだ色のドレープ。

この色が調和する人は、色白に見え、上品な印象になります。
反対の場合には、顔色が白く抜けてしまうので具合が悪そうに見えたり、寂しく見えたりします。

秋の色:利休鼠(りきゅうねず)
抹茶色がかった鼠色。
明るさは低〜中程度、緑みを帯びたにごりのある色です。

お似合いの方は、フェイスラインがマットでなめらかに見え、落ち着いた印象になりますが、
ブルーベースの方には、地味で老けた印象になります。

冬の色:黒(くろ)
江戸時代の流行色、黒。
最も暗い色です。

お似合いの方は、フェイスラインがすっきりしシャープでスタイリッシュな印象になります。
瞳の色もきれいに映ります。
似合わない場合は、色の暗さがお顔のシミやシワを目立たせるので、
老けた印象になったり、色だけが悪目立ちします。

パーソナルカラー診断はお肌や髪、瞳の色やお持ちの雰囲気から、
その方にお似合いの色を診断します。
実際にドレープを当ててみると、より素敵に見える色がはっきりと分かります。

着物パーソナルカラー診断は着物と同じ正絹のドレープを使用するので
着物のイメージの色がつかみやすくなりますよ!

ゆき和の着物パーソナルカラー診断、
ただの4シーズン分類でのお伝えはしません。
色彩についてもじっくり学びました。
色彩検定1級、パーソナルカラー検定モジュール3(最上級)の知識を生かし
ご自身でお買い物をするときにも、きちんと色の見極めができるよう
色の明るさや、鮮やかさ、濁りの程度といった色の特徴をしっかりとお伝えします!