手挿し型染を体験してきました
八王子の藤本染工芸さんで型染めの体験をさせていただきました。
藤本先生の工房の案内はこちら
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藤本染工芸
藤本義和先生があらかじめ型紙で糊をおいてくださったハンカチに色を挿していきます。
それぞれが希望の色に4分の3ほど浸し染め後、残った白地部分に糊がおいてあります。
(手挿し前のハンカチの写真を撮るのを忘れました)
糊は米粉と藍花でつくったもの。
今の時期はカビやすいので、糊置き後は1日ほど乾燥したら、すぐに染めるそうです。
琉球紅型と同じ刷毛でくるくると色を挿していきますが、紅型と違うのは隈取りがないことと色数が決まっていないこと。
今回は赤、青、紫、緑、黄色の5色です。
刷毛につけた染料は余分な量をしっかり布でとり、刷毛を立てて回すのがポイント。
500円玉くらいの大きさの円を4〜5回くらい重ねて挿します。
布の上に色を重ねると絵の具のように多彩な色が作れます。
刷毛についた染料が多すぎるとにじみの原因に。
私は刷毛から染料を落とすのが足りなかったので、にじみが多くなってしまいました。
はじめはしっかり落としたつもりでしたが、色選びに夢中になり徐々に頭から抜けてしまいました。
先生がひとりひとりに声をかけてご指導くださっていたのに反省!
ある程度乾燥したら、洗って糊と余分な染料を落とします。
先生の工房の近くには川が流れているので、昔はその川で洗ったそうです。
川のそばには染色工房が多いのは高田馬場や江戸川周辺も同じですよね。
その後、タオルにくるくる巻いてタオルドライ。
本来はアイロンではなく自然乾燥しますが、すぐに持ち帰れるようにアイロンの熱で乾燥させます。
2時間足らずで手挿し型染の体験が終了しました。
色挿し直後は鮮やかでポップになりすぎるのではと思いましたが、洗うと優しい色になりました。
糊が落ちて白地部分が増え、すっきりした印象です。
刷り込みが少なかったところは色が入りませんでした。
染料を少しずつ刷り込めば、色がついていないことがわかったと思いますが
刷毛に染料をつけすぎていたために周囲に広がり、見かけは色がついたようでしたが、実は染み込んでいないことに気づきませんでした。
挿しているときには、できあがりが想像できず色選びを迷ったり、裏から見てみたりと、なかなか難しいと感じました。
先生が「直感が良いですよ。中学生は思い切りよく色挿しするので、思いの外、良い感じに仕上がる。」とおっしゃっていましたが、確かにその通りかもしれません。
さて、6人分を洗ってみると個性あふれる作品があらわれました!
2枚ずつ同じ型を使っていますが、色によってイメージがまったく変わります。
「着物のときのひざ掛けやお弁当包みにも使えますよ!」
参加してくださったみなさまも口々に楽しかった〜、またやりたい、今度は違う色で、などとリピート決定!
体験後は工房の貴重な型紙資料を説明していただいたり、先生の作品を拝見したり。
次回はぜひ帯をゆっくり見せていただきたいです!
先生作の半衿を購入しました。ご紹介はまた次回に。
暑い中ご参加いただき、ありがとうございました!!
とっても勉強になりました〜!