着物の形と仕立てを知ると、模様もわかる

着物の形を知ったら、わかること

どんな形のパーツが、どうやって縫い合わされたら着物になるの?
それわかれば、模様の組み合わせでどんな着物ができるかが想像できます。

訪問着や付下げが反物の状態ではどんなふうに柄付けされているのか、
紋の位置はどこについているのか、も理解できます。

仕立て替えするなら、どこに注目したらよいかもわかるので
リユース着物をマイサイズにできるかな?といったこともわかります。

着物は何枚の布でできている?

着物は8枚の長方形の布を縫い合わせてできています。

身頃 2枚(左右1枚ずつ)
袖  2枚(左右1枚ずつ)
衽  2枚(左右1枚ずつ)
衿  2枚(本衿と掛衿)

着物の構成

洋服と大きく違う点は構成方法。

着物は平面構成。
衿の周りをのぞいたら、ほぼ直線で縫います。
縫い代は切り落とさずに、そのまま折り込んで仕立てます。

洋服は立体構成。
体の形にフィットするようにパターンを起こすので、縫い代は曲線になります。
縫い代はできあがりの表面に響いてきますから、曲線に沿って最低限で切り落とします。
(部分によって縫い代の寸法は変わります)


縫い代がたっぷりあって、ほどけば長方形の布に戻る着物は仕立てかえが簡単♪
両面使える大島や結城といった織の着物なら、
表裏を入れ替えたり、上下を入れ替えたりすることもできますから、
ちょっとした汚れやほつれは隠して仕立てることができるのです。

組み合わせの違いで模様はどんなふうにかわる?

同じ反物でも、仕立て方によって雰囲気ががらっと変わります。

たとえば縞柄などを仕立てるとき、どんなふうにしますか?と聞かれることがあります。
追っかけ柄にするか、ぶっつけにするかでまったく印象が変わるので
どうしたいかを聞かれたり、アドバイスいただいたりするわけです。

追っかけ柄

たとえば、追っかけ柄

追っかけ柄 着物 縞

「片寄せ」、「送り」などとも呼ばれます。
同じ模様が、一方向に繰り返し流れます。

縦縞の着物は、追っかけ柄に仕立てられているのをよく みます。
順番に色が変わるので縞の印象が強くなります。

ぶっつけ

ぶっつけ柄 着物 縞

縦縞の着物を、背縫いで色を合わせて縫うのは、ぶっつけ。
「寄せ裁ち」ともいいます。

背縫いを中心にして、左右両方に向かって模様が流れていきます。
縞の幅が広く見えます。
袖口が濃い色になるようにすると、汚れが目立ちにくいですよね。

この追っかけ柄の衽部分だけを、上下を逆さにしてみました。

着物 追っかけ

少しのことでも雰囲気が変わります。

衽と衿はひと巾を裁断して取ります。
(上の裁断図をみてくださいね)

反物の片側の濃い色を衿にすれば、衽は薄い色に、
衿に薄い色をもってくれば、衽は濃い色になります。

着物 追っかけ柄 片寄せ
追っかけ
着物 寄せ裁ち
ぶっつけ

追っかけでもぶっつけでも、衿と衽が入れ替わるとこんなにイメージが変わります。

着物講座『着物の形を知りましょう』で体感、納得してみませんか


8枚のパーツを組み合わせたら、どんな柄行きの着物になるのか、
紙を使って着物の形をつくり、想像してみませんか?

日時:1月30日(月) 13:00〜15:00
場所:新宿サロン・ド・ソロラ
持ち物:はさみ、筆記用具
費用:8,000円(税込)
定員:4名さま(残1名さま)

訪問着や付下げが反物の状態ではどんなふうに柄付けされているのか、
紋の位置はどこについているのか、も理解できます。

着付けで重要な衿の抜け具合は、繰越寸法によるところも大きいです。
繰越は身頃のどの部分をそう呼ぶのか、もわかります。

着物を仕立てるために裁断した反物と八掛、胴裏をご覧いただきます。
実物大なので、どんな長さの布をどう組み合わせたら、袷の着物の形になるのかを実感することができます。

・訪問着
・付下げ
・追っかけ柄
の着物ができる紙パーツをご用意しています。

切り取ったら、組み合わせて着物の形にしてみましょう。
組み合わせ次第で、着物の雰囲気がかわることもわかりますウインク



着物の形はどんな形?
裁断してはいけないのはどこの場所?
身頃に切り込みを入れてよいのはどこ?
が理解できますので、リサイクル着物の購入や仕立て直しを考えるときにも役立ちますよ。

現役講師の講座です。わかりやすく丁寧にお伝えします。
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