嘘つき襦袢、替袖作りで失敗したこと

以前、長襦袢から作った嘘つき襦袢の替袖、
どうやって付けたら快適かな?と試してみました。

面ファスナー(いわゆるマジックテープ)のたて長付けと
スナップボタン。

参考までに
高橋きもの工房さんの満点スリップは、面ファスナーの横長付け、
前1カ所、後2カ所の計3カ所。

takahashikimono slip

横長付けの面ファスナー、使いやすいです!
そしてソフトな面ファスナーはお肌にやさしく、
当たってもゴロゴロ気になりません。
さすがです!!笑

替袖作りの失敗のお話も参考までに、、。
ご興味あればお読みくださいね。

普段着には嘘つき長襦袢を愛用しています。
改まったお式や訪問着等の時にはきちんと長襦袢を着ますが、
普段は嘘つきのことが多いです。

なぜなら、簡単に洗えるから!

雨が降っても、汗をかきそうな時でも気軽に着ていけます。
嘘つき襟と替袖をとれば、見頃は綿のみ。
洗濯機にポイです笑

襟はファンデーション汚れを下洗いして、ネットに入れて洗濯機。
半襟は嘘つきそのままの襟のこともありますが、
好きな襟を簡単に縫い付けておいて、汚れたらほどいて手洗いします。

袖は事前の水通し?で十分縮んでいるので、同じくネットに入れて洗濯機。
気が向いた時には、やさしく手洗いです。
お話したとおり2回か3回水を通しておけば、それ以上は大きく縮みません。
半乾きくらいで伸ばしながらアイロンをかければ大丈夫です。

*水通しの件はこちら→長襦袢、自宅で洗うとどのくらい縮む?風合いは?

これは、裄が人並みの私だからできることでしょうか。
裄が長く、布幅いっぱいいっぱいの方は怖くてできないかもしれませんね。

さて、替袖を嘘つき襦袢に、、

面ファスナー(たて長)で付ける

magic tape

前2カ所、後2カ所。
面ファスナーの幅1.5cm、長さ4cm。
1.5cmの幅があれば、着物の裄が変わっても対応できるのではと思ったのと、
たて長に付けた方が、袖がしっかり止まるのではないかと考えてのこと。

でも、、これは失敗です!

ずらしてつけると面ファスナーが(着物によっては)着物の裏に張り付いてしまう。
面ファスナーがゴロゴロしていて、腕を動かすたびに気になる!
何よりも二の腕の内側の柔肌部分に面ファスナーが当たった時の不快感と言ったら💦💦
脱いだら赤く擦れていたことがあって、2度と着ないと誓いました。
肌襦袢を通り越しての擦れですから、強力でした。

ソフトタイプの面ファスナーを使うと少しは良いのかもしれません。
そして4cmもなくて良いですね。

スナップボタンで付ける

snap

肩山と、前後に2カ所ずつの計5カ所に付けました。

これは、スナップのひとつを律儀に肩山に付けたのが良くなかったです。
やわらかものの縮緬の着物を着ると、スナップが出っ張ります。
よく見ないとわからないかもしれませんが、本人は気になります。
袖付け部分のスナップは目立ちませんでしたので、
肩山から少しずらして付けたら良かったかもしれません。

スナップは外れやすいかも?と思っていましたが、案外大丈夫でした。
腕を大胆に動かした時に一度、身八つ口に近い方のスナップが外れましたが。。

嘘つき襦袢もいろいろありますね。
着物の裄が統一されているものばかりなら、
すでに縫い付けてあるものを購入したり、
縫い付けてしまったりしても良いかもしれません。

縫ったりほどいたりが苦でなければ、
袖は襟ほどお洗濯が頻繁でなくても大丈夫ですから、
簡単に縫っておくのも良いかもしれませんね。

古くなった長襦袢や、リサイクルでゲットした長襦袢、
捨ててしまうのはもったいないです。
絹の替袖、裾除けは快適ですよ〜♪

今の長襦袢の袖をそのままほどいて1セット、
見頃部分は袖の長さを変えてもう1セット、もしくは裾除けにもできますよ。

家で水を通して、自分でここまでなら幅出しできるというのを体験、
裄や袖丈が取れるのを確認してからトライしてみてくださいね。