喪服にカビが、、、 厚紙は抜いて収納しましょう

先日、母の黒留袖を仕立て直して着ることになった妹。
「喪服の下に長襦袢て書いてあるたとう紙があったから」と言っていましたが、
それは、どうも訪問着用の薄ピンクの長襦袢のようでした。

白い長襦袢は見つからないそうで、、。

なんでないのかな?と思い出してみると、
嫁入りの際、喪服一式は揃えて持っていくべきではないとされていたから、
後から仕立てようということになっていたのではないか、
と思い当たりました。

特に妹は黒留袖を作っていなかったので、多分そうです。
結婚後、すぐに子供が生まれたり、日常のことで忙しく、
すっかり忘れられていた白の長襦袢。

今回、その代わりに見つかったのが喪服のカビ!
見つけたくはなかったけど、他の着物に移る前でよかった!

妹曰く、「クローゼットにかけてあるわけじゃないからね〜」
気付かなかったとのこと(笑)
今まで一度も開いたことがなかったそうで(笑笑)

話によると、たとう紙の中に喪服と厚紙がそのまま入れてあったようです。

呉服屋さんで入れてくれる厚紙は、移動の際に着物が動いて
シワのなったり歪んだりするのを避ける目的で入っています。
着物を家に持って帰ったら、まずは厚紙を抜いて収納してくださいね。
余計な紙は湿気を呼びますから!
必要最小限が正解です。

でも、金箔・銀箔のような箔が置いてある着物の折り目にはさんである薄紙はとらないでくださいね。
箔同士がくっついてしまったり、擦れるのを防ぐために入っています。

家紋部分に10cm角くらいの紙が、当ててあることもありますね。
それも取らないで大丈夫ですよ。
家紋の中の白い部分を汚れから守ってくれています。
小さい紙で大きな働き!
ピラピラ〜と出て行きがちですが、元に戻してあげてくださいね。

あまり着る機会のない着物こそ、きれいにしてから収納すると良いですね。
ほんの短時間しか着ていないと、クリーニングに出さなくても良い気がしますが、
頻繁に着るものでないものこそ、汚れや湿気から遠ざけておかないと
気付いた時に大変です。
汚れは早ければ早いほど、そして原因が分かっていればその分落ちやすいです。

お気をつけください〜! 私も家族の着物にもう少し目を光らせねば!