初心者でも簡単!長襦袢から裾除けをリメイク

今月末まで延長された緊急事態宣言。
おうち時間が増えて、やることないかなと探していらっしゃる方、
着なくなった長襦袢を裾除けにリメイクしませんか?

susoyoke
長襦袢の下半分と晒(さらし)木綿を使います

長襦袢の絹布を使った裾除け、とっても快適ですよ!
絹は静電気が起こりにくいし、吸湿性があるのでべたべたせず
肌に近い部分にあると、特に絹のありがたさを感じます。

長襦袢の下半分、裾除け分を準備します

*長襦袢のほどき方→長襦袢をほどいてリメイク

長襦袢の下半分を使います。
身長の半分より10cm前後長いと良いです。
理想は、くるぶしからおへそ(足りなければ下腹)くらいまでの長さです。
(152cmの私で80〜85cmくらい)

必要なサイズによっては、襟先の縫代はほどかないといけないかもしれません。

襟先をほどいたところ

長襦袢の下から必要な長さがとれるでしょうか?
あとでカットした腰回り部分に、晒(さらし)木綿を縫い付けて
ぎゅっとしめやすくします。
その晒の幅を広くすれば良いので、とれる分だけとれば大丈夫です。

下半分をぐるっと続けてカットします

裾除けになる部分を、ぐるっと続けてカットします。

長襦袢の裏から見たところ  右が裾

背縫い、脇縫い、下襟付け、襟下といった縫い目それぞれ(計7箇所)で、
下から必要寸法をはかり、待ち針で印をつけます。
見にくいですが、待ち針がうってあります。

待ち針は縫代が開かないようにしっかりうちます

ハサミを入れても縫い目がほどけてこないように、待ち針でとめながら切り進みます。
待ち針でとめないと、縫い目がほどけてしまい、あとで縫い足さないといけないので注意です。

晒を準備します(腰回り分と紐)

晒木綿は、だいたい34cmくらいの幅です。
自分の寸法に合う長さと幅に切ります。

腰回り部分の出来上がり幅が20cmくらいでよければ、
ひと幅から、腰回り部分と紐を切り分けます。

腰回り部分の長さは、見頃をぐるっと切った長さ➕縫代(6×2cm)。
だいたい140~150cmくらいです。

紐の長さは、80cmくらいが結びやすいと思います。
紐の幅は2.5cmくらいで、2本必要です。(縫代1cm)

自分の寸法にあう長さと幅を準備します

紐を作ります

四方の縫代を1cmずつとって、折り目をつけます。

幅と丈の縫代を折って、幅を二つ折りにします。
このままミシンで縫えば出来上がりです。

縫い代をきれいに始末したい場合は、次の順番で縫代を折り込みます。

①幅、②丈の順番で折ります。

③出来上がりの幅に二つ折りして、待ち針でとめます。

待ち針を縫代の中に打ち直して、縫代を広げます。

もう片方の幅の縫代を、折り込みます。

断ち目がきれいに隠れるので、ごろごろせず縫いやすいし、ほつれもありません。

ミシンで周りをぐるっと縫います。

身頃と腰回りの晒をあわせて縫います

見頃の表側に晒を縫い付けます。

見頃の裏を見ると合わせやすいです

晒が1cm、見頃よりも出るように合わせていきます。
見頃の縫代は1cmなので、カットしたところから1cm内側に待ち針を打ちます。

縫い目がほどけているようなら、玉留めをして縫い足します。

はじめに背縫いと晒の中心を合わせます。

背縫い、脇縫い、下襟付け、下襟の順で針を打つと、つりあいが取りやすいです。
縫いやすいように、その間もとめます。


晒の縫代は両端に6cmくらい出ます。

ミシンでも手縫いでも良いので、端から端まで縫います。

アイロンかコテをかけて、見頃側に縫代を倒します。

晒の縫代がぴらぴらしないように、ミシンをかけて押さえます。
見頃をカットした断ち目も隠れます。

縫代の始末と紐つけ

晒の縫代の始末をします。
脇も丈も、裏に三つ折りにします。

上前と下前では、紐のつける位置を変えます。

上前は、丈の縫代から5〜6cm下がったところに紐をつけます。

下前は、丈の縫代から2cmくらい下がったところに紐をつけます。

ミシンで縫代を縫います。
紐のところはしっかり縫い付けます。

上前は、紐の位置までゆるやかに三角に折って縫います。
こうしておくと、着るときに上前の裾をぎゅっと引きやすいので
お腹が押さえやすく、紐も結びやすくなります。

直線縫いだけですが、縫う量が多いのでミシンの方が楽ですよ。
私はミシンで縫いました^^

縫ったところにはしっかりアイロンを当てて、
縫い目を落ち着かせてから、次の工程に入るときれいにできます。

裾よけ分をとった残りの上半身の布はどのくらい残っていますか?
たくさんあれば単の袖を取れるかもしれませんが、
長襦袢の身丈125cmのわたしの場合は、裾よけ分しかとれませんでした。

裾よけをとらずに、衿付けと下衿をほどいて無双袖分をとることができます。
見頃の布の長さが、[袖丈+縫い代]の4倍分の長さがあれば、無双袖をつくることができます。
もう1枚の長襦袢からは、長いうそつき無双袖を作りました。

<長襦袢からはずした袖を嘘つき替袖にする方法>

嘘つき替袖の作り方、袖をひっくり返して縫代を出すまでは
初心者でも簡単!嘘つき替袖の作り方(1)

嘘つき替袖の作り方、無双袖の幅出しと丈出しは
初心者でも簡単!嘘つき替袖の作り方(2)


興味と時間があったら、替袖作りもチャレンジしてみてくださいね。