着物パーソナルカラー診断*緑色
風薫る5月、外出自粛の間に新緑が冴え冴えと眩しくなりました。
お家の近くの緑、楽しまれましたか?
今回は着物パーソナルカラー診断に使用するドレープの中から緑色のドレープをご紹介します。
緑色は若葉や自然を連想させ、ほっとさせてくれますよね。
色彩心理的にも、安全や平和をイメージさせる色です。
色の出方はデバイスによって異なりますので、実際の色とは違って見えます。
ご了承くださいm(._.)m
春の色:白緑(びゃくろく)
白緑はごく薄い緑をさします。
日本画の顔料(岩絵の具)の岩緑青(いわろくしょう)を
砕いてできる白っぽい緑の粉末の色。
奈良時代、仏画や仏像の彩色に使用されました。
着物ドレープは明るめのうす黄緑。
明るさは中〜高程度、色味は控えめ。
お似合いの場合は、お顔色が明るくハリが出て、元気な可愛らしい印象に。
お似合いでない場合は、お顔がぼんやりして印象が弱くなります。
夏の色:瓶覗(かめのぞき)
薄い藍色。
藍染めするとき、藍瓶の中に白布を少し浸けただけで引きあげた色。
青系ですが着物パーソナルカラーでは、緑のカテゴリーで使用します。
明るさは中程度、やさしい色味。
この色がお似合いの場合は、お顔色が白く透明感がでて見え、
すっきり上品な印象になります。
逆の場合には、お顔色が白く抜けて具合が悪そうに見えたり、
寂しく見えたりします。
秋の色:青磁(せいじ)
くすみのあるソフトな青みの緑。
青磁とは中国で皇帝のために作られた磁器の名称です。
鉄を含んだ釉薬は、焼くと青く発色し翡翠のような色に。
明るさは中程度、やさしい色味のドレープです。
お似合いの方は、お肌がマットでなめらか、引き締まって小さく見えます。
お似合いでない場合は、ぼやけた印象になってしまいます。
冬の色:鉄色(てついろ・くろがねいろ)
暗く濃い青みの緑。
酸化した鉄の色が色名とされます。
鉄紺、鉄納戸は暗く深い色をさします。
明るさは低レベル、鮮やかさのない落ち着いた色です。
お似合いの方は、輪郭が引き締まり、
お顔がすっきりとし上品なイメージになります。
地味な色でも、お顔は地味な印象にはなりません。
調和しない場合は、お顔の色素沈着や、
法令線等が強調されて老けた印象になるので要注意です。
緑色は、合成染料が発見される前の草木染めの時代には
藍と苅安、藍と黄檗などの重ね染めでしか得られない色でした。
ですので、鮮やかで明るい緑色は、
江戸時代以前の染織品にはそれほど見られません。
重ね染めをすると、どうしても濁りが出てくるからです。
パーソナルカラー診断はお肌や髪、瞳の色やお持ちの雰囲気から、
その方にお似合いの色を診断します。
実際にドレープを当ててみると、より素敵に見える色が
ご自分でもはっきりと分かりますよ^^
着物と同じ正絹ドレープを使用するので
着物に特化したパーソナルカラー診断ができます。
気になる色がありましたら、
着物パーソナルカラー診断を受けてみてくださいね。
ただの4シーズン分類でのお伝えはしません。
色彩についてもじっくり学びました。
色彩検定1級、パーソナルカラー検定モジュール3(最上級)の知識を生かし
ご自身でお買い物をするときにも、きちんと見極めできるよう
色の明るさや、鮮やかさ、濁りの程度といった色の特徴を
しっかりとお伝えします!